『基礎』

現在改修工事の見積もり依頼を受け、築60年~70年の住宅の現地調査を行っています。このくらい築年数が経っていると改修工事も表面の仕上げだけでなく、構造、基礎からしっかりとした調査が必要です。
今の住宅では、鉄筋コンクリート造のべた基礎が主流ですが、昔は地面の上に玉石等を据えてその上に柱を建てるだけという簡単なものが多く、やはりこの家もそのような造りになっていました。

玉石が固定してあるわけでもなく、玉石と柱が緊結されているわけでもなく、ただ載せているだけの状態です。





今では基礎と土台を金物で緊結するのが当たり前になっていますが、当時はこれが通常の施工だったのですから驚かされます。ただ一見問題がないような家でも築年数が経過した建物では、いろいろと調査をしていく中で問題があれよあれよと湧いてきます。
床の高さを調べていくと床が沈んでいたり、柱が傾いていたりといかんともしがたい問題が見えてきます。

多少の傾きなら 許容範囲と判断することもありますがあまりひどいと地震による建物倒壊にもつながるのでほっておくわけにもいきません。
基礎をやり直すとなると建物をいったん浮かす必要があるし、柱の傾きを調整するには壁を壊さないといけません、どうしても予算が膨らんでしまいます。しかし大切な構造です。限られた予算のうちでいかに安全性を保つか頭を悩ませています。



****木造住宅のリフォームはメイプルホームへ**** 20170424

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